今につながる日本史+α
ウナギは99%が養殖物だが、卵から成魚まで完全養殖する技術はまだ確立されていないこと、そのため、養殖といっても稚魚(シラスウナギ)を捕まえて育てるしかなく、稚魚の乱獲が続いていることも、だいぶ知られるようになってきた。日本人とウナギの長い歴…
2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公は長谷川勝巳さんが演じる明智光秀(?~1582)だ。これまでとは違って、本能寺の変の直前に苦悶する姿だけでなく、光秀の政策、特に民政について描かれるのではないか。 読売新聞オンラインのコラム本文 ↑読者登録…
2018年12月22日午後9時(日本時間11時)ごろ、インドネシアのスマトラ島とジャワ島の間にあるスンダ海峡で津波が発生し、死者400人を超える大災害となった。 インドネシアを襲った大津波(バンテン州パンデグラン、インドネシア国家災害庁提供) 付近のクラ…
日産自動車のカルロス・ゴーン会長の逮捕には驚いた。どうやら日産内部では、資本提携先のフランス・ルノーとの関係がぎくしゃくしていたようだ。海外からの報道によると、ルノーが日産との経営統合を目論んでいたとか、ゴーン容疑者が日産の西川社長の解任…
NHK大河ドラマ『西郷どん』に関するコラムの最後は幕末の島津家の話だ。書きたかったのはまず島津斉彬なりあきら(1809~58)だけが名君ではなかった、むしろ島津久光(1817~87)の功績が大きかったということと、その前からの恩讐を乗り越えて、薩摩藩では…
東京・日本橋は徳川家康が江戸開府とともにかけた日本を代表する橋だ。五街道の起点となり、日本の道路の起点であることを示す道路元標がある。 今の石の橋(重要文化財)は尾崎行雄東京市長の肝いりで完成したが、では何代目かおわかりですか? 安藤広重『…
戦国時代の名だたる武将たちにはたくさんの同性愛の記録が残っている。武田信玄(1521〜73)の「衆道」については特に有名だ。自筆の 手紙が残っているからだ。 最近はLGBTについての認識が深まりつつあるが、もともと日本は同性愛に対して寛容な国だった。…
町の中心部が水没した岡山県真備町 歴史学者、磯田道史さんの『天災から日本史を読みなおす』(中公新書)を、本棚に戻す前に読みなおすことになるとは思わなかった。大阪北部地震から1か月もたたないうちに、西日本を記録的な豪雨が襲った。被災地はその後…
高野長英と高野の筆跡(『近世ニ十傑』国立国会図書館蔵) 「塀のない刑務所」、松山刑務所大井造船作業所で受刑者の逃走事件が起きた。それをヒントに脱走の日本史を書いてみたのが以下のコラムだ。 読売新聞オンラインのコラム本文 ↑読売新聞オンラインに…
6月10日の「時の記念日」は「働き方改革」にふさわしい。働き方改革関連法の柱となっている残業規制も「高プロ」もそうだが、「働き方」は労働時間と切っても切れない関係があるからだ。 そもそも時の記念日は、規則正しく生活すること、効率的に働いて生産…
葛飾北斎の力士図(シカゴ美術館蔵) いろいろあった日本相撲協会で、今度は女人禁制が問題となっている。ちびっ子相撲で女児の参加が禁じられたり、大相撲巡業のあいさつで倒れた市長を介抱しようとした女性看護師に、土俵から下りるよう指示が出されたりし…
剣豪の宮本武蔵(?〜1645)と柔道の父・嘉納治五郎(1860~1938)は同じ時代の人ではない。だが、2人は「やわらどころ」熊本の縁でつながっていた、というコラムだ。2019年大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺」で描かれた日本マラソンの父、金栗四…
熊本地震から2年が経つのを機に、かつて赴任していた熊本に行き、熊本城の復興を取材した。その模様は「深層NEWS」でも放送したが、伝えきれなかった熊本城の石垣の構造などを解説した。 読売新聞オンラインのコラム本文 ↑読売新聞オンラインに読者登録せず…
このコラムを書いたきっかけは「モリカケ問題」だ。公文書の改ざんが問題になったが、今も昔も日本は文書主義の国といえると思う。 江戸時代のはじめに問題になった対馬藩による外交文書の改ざん事件「柳川一件やながわいっけん」では、江戸城で諸大名や旗本…
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