今につながる日本史+α

今につながる日本史+α

読売新聞編集委員  丸山淳一

室町時代

「豊島」園の跡地に「練馬」城址公園が開園…なぜ?

東京都練馬区の遊園地「としまえん」の跡地に東京都が整備を進めていた「練馬城址じょうし公園」が開園した。2020年に閉園した「としまえん」の跡地約27ヘクタールは五つの区画に分けて整備が進められており、今回開園したのは「花のふれあいゾーン」「エン…

次期朝ドラロケで本堂破損 百済寺の長くて深い歴史

百済寺本堂。慶安3年(1650年)に再建された 近江(滋賀県)琵琶後の東に位置する「湖東三山」のひとつ、釈迦山しゃかさん百済寺ひゃくさいじ(滋賀県東近江市百済寺町)本堂の濡ぬれ縁が破損した。 NHK大阪放送局が制作する次期連続テレビ小説『ブギウギ』の…

パーク開園を機に考える ジブリ作品と日本史の接点

愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内にジブリパークが開園した。まず「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」「青春の丘」の3エリアが先行し、『となりのトトロ』の遊具や『耳をすませば』に登場する店舗「地球屋」が再現され、『 千せんと千尋ちひろの神隠し』…

海外火山大噴火、対応が分かれた2人の将軍

南太平洋の島国、トンガの海底火山で2022年1月15日、大規模な噴火があった。噴煙は上空約20キロと成層圏にまで達し、火山灰は最大で半径400キロにわたって広がったとみられる。噴出物の量から噴火の規模を示す「火山爆発指数」(VEI)は5か6で、世界で…

本能寺では囲碁対局…本因坊算砂が拓いた将棋の歴史

第34期竜王戦七番勝負で藤井聡太三冠が4連勝し、竜王のタイトルを奪取した。史上最年少の19歳3か月で四冠を達成した藤井新竜王は、棋士の序列を示す席次でも1位となった。 日本の将棋の歴史に刻まれる出来事を機に、日本の将棋1000年の歴史を振り返った。…

『麒麟がくる』本能寺の変の今の学説は?

大河ドラマ『麒麟がくる』が完結した。天正10年(1582年)6月2日、明智光秀(?~1582)が主君の織田信長(1534~82)を襲ったこのクーデターは、光秀の動機を巡る論争が続き、「戦国最大のミステリー」と言われる。 読売新聞オンラインのコラム本文 ↑読売…

施しから棒引きへ…徳政史の変遷と令和コロナ徳政

新型コロナ感染拡大を受け、国や自治体が中小企業支援策の拡充に踏み切っている。ただ、営業時間の再短縮や休業(自粛)を求められた店の多くからは「月で最大20万円程度の協力金では足りない」という声が出ている。 倒産や廃業を食い止めるための思い切った…

刀剣乱舞に登場 幻の宝刀「蛍丸」と阿蘇一族【歴史編】

熊本県阿蘇神社の幻の宝刀「蛍丸ほたるまる」をご存知だろうか。終戦直後の混乱で行方不明となり、クラウドファンディングで復元プロジェクト(「影打ち」の作成)が行われて話題となったが、よく知られるようになったのは、オンラインゲーム「刀剣乱舞」の…