今につながる日本史+α

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読売新聞編集委員  丸山淳一

北海道ブラックアウト その背景にある苦難の電力史

 大きな寺院があった北海道では胆振地方を中心に余震が相次ぎ、台風も近くを通過するなど、引き続き自然災害に見舞われている。被災した方に心よりお見舞い申し上げたい。

 北海道の地震で起きた「ブラックアウト」について、歴史的な背景を調べてみた。どの産業にも今の経済や暮らしにつながる大小のターニングポイントがあり、電力業界も北海道開発もその例外ではなかった。

読売新聞オンラインのコラム本文

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 本文コラムでは「電力の鬼」といわれた松永安左ヱ門と、最初は松永と手を携え、のちにライバルとして激しく対立する福沢桃介の2人が、北海道の電力史にどんな影響を与えたか、を書いている。 

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松永安左ヱ門(左)と福沢桃介(国立国会図書館蔵)

 「れば、たら」は不毛な議論だ

 ブラックアウトについては「泊電子力発電所が稼働していれば起きなかったのでは」という声が聞かれる。そうだったかも知れないが、泊原発は地下の活断層の評価が終わっておらず、安全審査の途中だった。安全が確認できるまで原発は再稼働させないというルールがある以上、安全審査中の原発は動かせないというのは原発再稼働の賛否に関係ない「決まり事」だ。「れば、たら」の議論をしても、解決にはつながらない。

 もともと原発は稼働させても定期点検などが必要だから、いつでも稼働できるわけではない。止めることを織り込んで電源配分を考えることが必要になる。北海道電力は泊の再稼働審査が長引くことを想定して電源構成を考えなければならず、当然そうしてきたはずだ。

 それでもブラックアウトが起きてしまったのはなぜか。これをを検証し、今後への教訓を探るべきではないか。

 電力産業史はこれまで多くの本やテレビドラマになったくらいで、業界史のなかでも普及に汗を流した実業家たちの熱いエピソードがたくさんある。今後も調べていこうと思っている。

 

maruyomi.hatenablog.com

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